終活のまず第一歩、断捨離からまず始めてみませんか?
現在、日本は少子高齢化や核家族化が進み、死後、家族に迷惑をかけないための準備「終活」を行う高齢者が増えました。その終活の中でも、特に子どもへの負担を少しでもかけさせないために、行いたいのが断捨離。やろうと思った時にすぐ簡単に始められるのですが、やりすぎてしまい逆効果になることも。
今回は、そんな終活における断捨離の目的と注意点についてお伝えいたします。
■まず断捨離とは?
断捨離とは、文字通り「断ち、捨て、離れる」という意味を表す整理法のひとつです。
家の中に持ち込む余計な物を断ち切る・不用品を捨てる・物に対する執着から離れることです。
断捨離をすることで不要なものがなくなるので、残された家族への負担が減り、本人も身軽で快適な生活をおくることができます。
■断捨離を終活で行う目的
いつこの世からいなくなっても、家族を困らせないことを念頭に、身の回りの物を整理し身軽に生活していくことが目的です。自分の相続を見据え遺族に遺したいものを残し、いらないものを処分することで心の準備も整えていくことが出来ます。
■断捨離のコツ
終活においての断捨離は、思い切って進めましょう。基本的に、今使っていないものは処分し、できるだけ身のまわりのものを減らすことが大切です。現在使っていないものが多いと処分をする際、時間がかかり大変になります。
又、断捨離を行う時期は早ければ早いほど良いでしょう。出来るだけ元気なうちに家族や親族が協力的であれば一緒に断捨離を行えるのがベストだからです。家族に手伝ってもらえると体力面で助かるのもありますが、遺族に残したい思い出の品やアルバム等は、最も遺族が処分をためらいがちなものとなりますので、生きているうちに家族と楽しく思い出話などを共有しながら、残すものを一緒に選びましょう。
■断捨離の注意点
断捨離を始めると、調子が出てきて大事な物まで捨ててしまう方がいます。何でも捨てて良いというわけではないので注意しましょう。
特に預金通帳や証券類・不動産関連の書類などは捨ててはいけません。きちんと保管しておきましょう。これらを処分してしまうと税金の支払いなどに余分なお金を支払わなければならなくなります。
例えば不動産購入、建物建築やリフォームに関係する書類を断捨離で捨ててしまうと、同じ売却でも税金を多く取られてしまいます。不動産の売買契約書、大きな金額の支払い先(領収書)など遺産の生前贈与などにつながることもあるので、しっかり保管して下さい。
●捨てたら駄目な物
・土地や家の権利書
・賃貸契約書
・年金・保険証券
・実印・銀行印・預金通帳
・不動産購入時の書類
・リフォーム時の書類
・携帯電話やケーブルテレビ、趣味の会などの契約書類
・ウェブサービスのパスワードなどの控え
■最後に
いかがでしたか?
終活における断捨離は、新たな人生を送るスタート地点です。残された家族が片付けに困らないことが、終活での断捨離の第一の目的ですが、最期まで自分らしく生きるために自分を見つめる良い機会なのです。人によって必要なものは異なってきます。自分には何が必要で何が不要なのか、自分のペースで考え進めてみて下さい。