実家とはいえどスムーズにいくものではありません
実家の整理とはいえ「親の持ち物」を整理することになります。他人の物を整理するのは、自分の持ち物を整理するのとは比べものにならない程、時間と労力が掛かるものなのです。
そもそも実家に住んでいる人が整理に乗り気ではない場合、まず説得から必要ですし、整理整頓の魅力を伝えなければなりません。
「やらなければならない」、「やってもらわないと困る」、仕舞には命令形でお願いしては絶対にうまくいきません。
実家の人々と足並みを揃え、共に片付けに取り組みましょう。また、生前整理というと重苦しいイメージを与えますので、「整理整頓で生活を豊かにしよう!」というように、前向きで明るい気持ちで、楽しみながら取り組めると良いですね。
■実家の整理が億劫になる要因
実家整理が気乗りしない原因は主に以下の2つがあります。
①単に物が多いだけでなく思い出の品だから捨てられない。
傍から見れば不要な物の山でしょう。しかし、親にとってはひとつひとつが家族との大切な思い出なのです。当然、物が増えすぎて単純に面倒というのも原因のひとつです。
②実家でも長年居ないと他人の家
実家から出ていれば、段々と自分の物もなくなり、もはや他人の家です。私達が自分の家を他人から片付けるように言われても、理由がないとやる気が起きないのと同様、住人が乗り気でないと片付けは難しいです。
思い当たる方は、多いのではないでしょうか?それでは実家整理の秘訣、コツを見ていきましょう。
■実家の整理の手順、秘訣は?
まず実家の人々の承諾と協力を得るところから始まります。説得というより提案することを意識してオススメしましょう。片付け作業を含め、兄弟等に協力を仰ぐのも手です。
片付けはゆっくり進めましょう。実家整理を1日で終わらすのはまず無理でしょう。急かして終わるものでもありません。1日の作業時間を決めて、作業後はみんなで食事に行くなど、楽しみをつくりながら進めるのがコツです。
「どこから手を付けたらよいか分からない…」
そんな時には、簡単に片づけられそうな小さなスペースから手を付けてみましょう。小棚の上などが物置場になっているケースは多いです。そうしたスペースが綺麗に空くだけでも達成感が感じられ、モチベーションアップにつながります。
ある程度のスペースが出来たら、たまった服の整理にも取り掛かりましょう。服をまとめて引き出しから出してしまい、床などに並べるとよいでしょう。必要な服、不要な服など、服を仕分けして並べることで整理し易いです。引き出しがスムーズに動くようになるとストレスも減って嬉しくなります。
物が減ると収納家具も不要な分が出てきます。大きな家具の処分は後述する業者にお願いすると楽です。
■あまりに片付けが困難なケースでは業者を活用しましょう
「もはや実家がゴミ屋敷と化している」、「粗大ゴミなど特殊な物が多すぎる」、「生前整理について詳しい人にレクチャーを受けたい」などといった場合には、専用の業者にお願いしてみるのもひとつの手です。
不用品整理をお願いしたいのか、生前整理をしたいのか、目的を決めてどの系統の業者を使うのか決め、複数の業者を比べてください。
地震や災害の時に、物が多いと生命の安全にも関わりますから、実家が綺麗だと遠く離れていても安心です。是非、機会を見つけて実家に足を運んでみましょう。