世間はお仏壇はなぜ引き取らず処分を選択するのか
遺品整理をする際に、どうすれば良いのか分からないという方が多いのがお仏壇です。
ご先祖、身内が祀られているお仏壇を処分してしまうなんて、と思われる方もいらっしゃると思います。
ですが、ご家族が亡くなってしまい、いざお仏壇を引き取るという話が出たときに、
・現在住んでおられるお住まいの事情で引き取りが出来ない。
・お仏壇に祀られている方と親しい間柄でなかった。
・ご両親が共に亡くなってしまい、仏壇を守る方がいなくなってしまった。
といった悩みが出てきます。
これは夫婦のみで生活をしている・ご両親とそのご子女だけで暮らしているといった核家族化の進行や、都会のマンションに住んでおり大きなお仏壇を置くスペースが無い、など現代ならではの理由で、お仏壇を引き取らず処分をするという選択をする方が増えております。
お仏壇を処分すると決めたとき、どう処分をすれば良いか悩む方が多いかと思います。
ご覧頂いた皆様にお仏壇を処分される際に知っておいて頂きたいことをご紹介いたします。
■お仏壇を処分する際に注意すべき点について
・『開眼法要』が行われているかどうかの確認
開眼法要が行われているお仏壇には「亡くなられた方の魂が入っておられる」と考えられております。
この法要が行われている場合は、亡くなられた方の魂を抜く『閉眼法要』を行う必要があります。
閉眼法要を行わないまま処分してしまうということは、亡くなられた方の魂を入れたままお仏壇を処分してしまうことになります。
・お仏壇の引き出しの中身を確認
お仏壇の引き出しに、現金や実印、大切な書類などをしまっている方が非常に多いです。
ご自身でしまっていなくても、ご家族の方がしまっている場合もあります。
処分される前には二重底になっている下にしまっていないか、引き出しの裏にしまっていないかを確認しましょう。
・業者選びに注意する
お仏壇は高価なものですので、不用品回収業者などに依頼して買い取りが行われることがございます。
その際、『廃棄物収集運搬業』などの許可を得ている業者なのかをご確認ください。
許可を得ていない業者は違法業者ということになりますので、ご依頼はしないように注意してください。
亡くなられた方が入られていた大切なお仏壇をしっかりと処分するためにも
必ずご確認をお願いいたします。
■捨てるに捨てられない写真や衣服の処分の悩みや方法
●遺品整理で写真や衣服の処分をする際の悩み●
お悩み①:思い出の写真を捨てたら故人が悲しむかもしれない
写真は故人の方のご生前の記録そのもの。
それを捨ててしまったら、悲しむのではないだろうかと思い手が思わず止まってしまい捨てられない。
お悩み②:何年後かに自分が着れるかもしれない。
故人が同性であったり、似たような服のサイズであったり、ブランド品・高価なお着物が残っていると、何年後かに「自分が着れるかもしれない」と思って捨てられない。
お悩み③:懐かしい物を見るとついつい手が止まってしまう
遺品整理の最中に「あんなことがあったな」「あのとき着てたな」と思い出に耽ってしまい、なかなか遺品整理の手が進まない
●写真や衣服の処分をする際の方法●
◆写真編
・データとして残す
お金はかかってしまいますが、カメラ店などでアルバムや写真をデータ化してCDやDVD化してくださるサービスをされております。
手間はかかってしまいますが、パソコンとスキャナーをお持ちでしたらご自身で写真をデータ化してCDやDVDに保存することが可能です。
・アルバム・写真を供養する
亡くなられた方とご遺族様が一緒に写ってる写真もあるかと存じます。
こういった写真はどうしても処理しにくいものです。
精神的なダメージを少しでも減らす為に、供養することも大事かと思われます。
◆衣服編
・すぐ着ないものは捨てる
衣服は着なければ数年経っても綺麗なまま、と思いがちですが、衣服は残念ながら劣化していってしまうものです。保管していて数年後に見ると着ることが出来ない状態のものが多くなっております。
ですので、数年後着れるかもしれないと思っても処分してしまうのが一番かもしれません。
・故人の思い入れのある衣服を写真に撮り、思い出として残す
故人の衣服は思い出深い遺品になりますが、整理するのも大変なことでございます。
衣服を保管できない場合は写真に撮り残すことで、どのような服があったかというものが一目でわかるようになります。また保管するスペースを確保することもございません。