故人の銀行口座から葬儀費用を使おうと思っていたら・・・

突然の死により葬儀などの費用を準備しなければならない場合があります。しかしそんな時に故人の銀行口座からお金を引き出そうと思ったら凍結されてしまい、一切お金が引き出せない。身内なのに。。。生命保険もすぐに支払われるものではございません。いざという時に慌てないためにも今のうちから基礎知識を身に着けておきましょう。

◇故人の保険の手続き

故人のご葬儀や手続きで悲しむ間もなくやるべきことがたくさんありますが、保険の手続きもその一つです。 生命保険は請求しなければ支給されません。

◆一般的な生命保険の種類

・民間生命保険会社の生命保険、
・郵便局のかんぽ生命、
・勤務先の団体生命保険、
・経営者の経営者保険 など
また、クレジットカードに保険機能が付いている場合もあります。故人がお持ちのクレジットカードの内容も確認してみてください。

◆手続き方法

まずは保険の受取人から保険会社または代理店に連絡します。その際に保険会社から以下の事を聞かれます。
 ・保険証券の番号
 ・亡くなられた方の名前
 ・亡くなられた日
 ・亡くなられた原因(事故や病気など)
 ・受取人のお名前と連絡先
 ・亡くなられる前の入院や手術の有無など

その後、保険会社から請求書等が送られてきますので必要書類をそろえて提出します。
 ・保険会社所定の請求書
 ・死亡診断書(死体検案書)
 ・被保険者の住民票
 ・保険証券
 ・事故状況報告書(災害の場合)
 ・交通事故証明書(交通事故の場合)
 ・上記に加えて、受取人の本人確認書類・戸籍謄本(全部事項証明書)が
  必要となる場合があります。

必要書類提出後、生命保険会社による支払い可否の判断が行われ、支払い可能と判断されると保険金受取人が保険金を受け取ります。

◆故人が入っていた生命保険が分からない場合の対処法

①遺品整理の際に保険証券や生命保険料控除証明書などをしっかりとさがしだします。
②それでも見つからない場合は、通帳を見てみます。
  →銀行から保険料が引かれている場合があります。
③会社員の方は、勤務先にも確認してみます。
  →保険料がお給料から天引きされている場合があります。
④それでも分からない場合は、保険会社から送られてくる粗品などがないかチェックします。
  →カレンダーやメモ帳、ティッシュなどの小物が多いです。

※遺品整理業者に依頼する場合は、保険関係の物を探してもらうことも話しておきましょう。

⑤手がかりとなりそうな物が出てきたなら、関係のありそうな保険会社に連絡してみます。
 保険会社の窓口に行く前に、必要書類(受取人と故人との続柄を証明する戸籍謄本や、
 故人の死亡の記載のある戸籍謄本、身分証明書など)を電話で確認しましょう。
⑥必要書類をもって保険会社の窓口に行けば、加入しているかどうか確認することができます。

◇故人の銀行口座の手続きと対処法

亡くなられた場合の銀行口座は凍結され、引き出しが一切できなくなります。

しかし、役所に死亡届を出したら金融機関に通知が行くわけではなく、口座凍結措置は、金融機関が死亡の事実を把握したときに行われます。

銀行など金融機関は、新聞の訃報欄や、家族の金融機関への申し出により亡くなられた事実を知り、口座を凍結することになります。

口座が凍結されると、亡くなられた方の葬儀費用や、公共料金やクレジットカード等の自動引落しなどもできなくなります。

◆凍結された故人の口座から葬儀費用などを引き出したい… 葬儀費用や必要となる生活費については、銀行もその点は理解があるため金融機関に相談し、必要書類の提出など手続きをすれば、亡くなられた方の口座から払い出してもらうことが可能です。

◆自動引落しになっているものはすぐに口座を変更する手続きをしましょう。 公共料金のお知らせなどに連絡先がありますので、そちらに連絡して各変更手続きを行ってください。

◆口座を凍結する理由 主な理由は、相続の問題です。亡くなった方の預貯金は、相続対象の遺産です。 相続する方が何人もいる場合、一部の相続人が勝手に預金を引き出して使ってしまうことを防ぐために口座は凍結されます。

亡くなった方の口座から、葬儀費用などを使用する際は、後々の相続の話し合いの時に問題にならないように、領収証などを保管して提示できるようにしておきましょう。

< 遺品整理お役立ち情報一覧に戻る

対応エリア 対応エリア一覧はこちら

出張範囲は、東京を中心に関東一円。 出張範囲外の場合、地域・内容によっては、対応できる場合もありますので、遠慮無くご相談ください。

その他:栃木県 群馬県 関東一円出張範囲

地図