焦っている心の隙間を狙っている!トラブル回避は冷静な判断から。
気が動転している中で葬儀プランを決めなくてはなりません。しかも場合によっては何百万も。松竹梅と各種プランの中から真ん中を選んでもらいたいために葬儀屋は提案してくると昔はよく言っていたものです。昨今では本当の身内だけで行う家族葬も増えているそうです。いざその時が急に訪れて慌てる前に、何もない今のこのタイミングで葬儀における料金相場、プラン内容、必要な準備や決め事など調べてみましょう。
◆ケース1 追加料金が高い
格安プランを打ち出す葬儀屋は近年多いのですが、葬儀のセットプランの中に最低限必要な物品・サービスが含まれておらず、追加料金が発生するケースがあります。
葬儀に必ず必要な火葬場利用料金やお寺に支払う費用も見積もりに含まれないことがありますので注意が必要です。
また、葬儀費用は参列者の人数で増減する、人件費、料理、香典返し等が大きな割合を占めています。家族葬であっても、交友関係で当初の予定よりも参列者が増えると追加費用が発生します。
ひつぎ、祭壇、献花、お料理のランクアップなど、オプションも多種多様です。オプションについては本当に必要なものかといった判断も必要です。
トラブルの多い葬儀屋の一部のパンフレットには「追加料金がかかりません」と書かれているものもあります。しかし、中身を確認すると、これらの費用は別料金と小さく注意書きされていたりします。
◆ケース2 葬儀費用の積み立て「互助会」トラブル
葬儀費用を毎月積み立てることでお得な葬儀プランサービスが受けられるというのが「互助会」です。
しかし、互助会をを利用していても、葬儀費用の全額を出してもらえるということではありません。
火葬場利用料金など、別途費用がかかってしまったり、オプションを付けたりすると追加料金が発生します。
互助会の、解約時に高額な手数料を取られたりすることもあります。裁判に発展するケースもあり、最高裁で高額な解約手数料を取るのは無効の判決がでており、解約時の高額な手数料は法的にも無効です。
◆ケース3 病院から紹介された葬儀屋が高いと感じる
病院でなくなられた場合、速やかに病院からは運び出すことを求められます。霊安室には短時間しかいられないため、ご家族は短い時間で様々な判断をしなければなりません。
病院からの指定の葬儀屋があるところもあり、悲しみの中、言われるままに依頼するケースもあります。 病院の紹介の葬儀屋も適正料金のところも多くあります。病院から自宅への搬送のみを葬儀屋に依頼することもできます。葬儀の内容を理解せずに、全てを任せるといったことは避けましょう。
◇葬儀屋とのトラブルを避けるための対処法
◆葬儀に関する知識を情報収集
実際に悲しみの中で、葬儀の準備をすることは冷静な判断が難しい状況も出てきます。葬儀屋の選定、葬儀屋からの内容も、説明が理解できないまま進んでいく場合もあります。
もしもの時に備えて、生前から葬儀屋の情報収集をしておくのも一つです。最近では遺される家族の為にも準備をする「終活」にも関心が高まっています。家族と情報共有できるとなお良いです。
◆葬儀の見積もりは「費用の総額」で。
価格やサービスの説明不足によるトラブルを避けるために、見積もりは「費用の総額」で出してもらいましょう。
「費用の総額」の見積もりにより葬儀屋にも追加費用がかからないことが明確になります。
◆比較検討をする
葬儀屋の見積もりを比較検討をできる範囲で行います。見積もりの請求に応じてくれる、費用についての説明や質問も丁寧に応じてくれる葬儀屋を選びましょう。
◆葬儀の打ち合わせは複数の人数で行う。
喪主だけでは気付けないこともあるので、葬儀屋との打ち合わせは親族など複数で打ち合わせを行うことをおすすめします。予算や希望は葬儀屋にはっきりと伝え、納得できるまで相談や打ち合わせが大切です。
※トラブルになってしまった場合は、消費生活センターなどで相談できます。