四十九日法要を終えるまでにやるべきこととは。
葬儀が終わったあとも喪主・遺族がしなければならないことがいくつかあります。特に四十九日法要は形見分けする一つのタイミングでもあります。無事形見分けが終わると、遺品整理を行われるケースも多いです。
ここでは葬儀後にしなければならないいくつかのやるべきことをご紹介したいと思います。
◆葬儀社などの支払い
◎葬儀社への支払いは、後日請求書が届くのがほとんどです。
◎支払う前に、見積もりと実際の金額を確認し、疑問点があればその場で問い合わせるようにしましょう。
◎それぞれ、明細書や請求書はよく確認しましょう。
◎請求書が届いたら、見積書や葬儀中の金銭出納記録などと照らし合わせ、期限内に速やかに支払いを済ませましょう。
◎支払い後は領収書を必ず受け取り、すべて保管しましょう。
◎世話役や親族の立替金があれば精算します。
◎斎場や仕出し店の精算も速やかに行いましょう。
◆葬儀事務の引き継ぎ
◎世話役や会計係の人などから、事務事項を引き継ぎます。
◎引き継ぎは、精進落としの後か、翌日中に済ませましょう。
◎会計係とは、収支の記録と残金の照合を行い、領収書と合ってるかを確認しましょう。
◎香典は、香典帳と現金の確認を行いましょう。
◎葬儀に関する費用は相続税の控除対象となるので、領収書は必ず残しておきます。
◎香典、香典帳の整理をします。
◆お葬式後の葬送
◎葬儀が終わった後の遺骨は、自宅に持ち帰り、祭壇を作って安置、追悼します。 その日のうちに埋葬する場合もあります。 また、親族など遠方の会葬者を考慮して、初七日の法要兼ねて行う事が多いです。
◎仏式葬儀では、死亡した日から49日目に「四十九日法要」を行います。
◆寺院や神社、教会へのお礼
◎お礼は、すべてを一括にして包みます。
◎金額の提示がない場合は、直接たずねても失礼にはなりません。
また、葬儀社や氏子総代、檀家代表などに相場を聞くのもよいでしょう。
◎金銭の表書きは、仏式は「お布施」、神式は「御神饌料」、「御玉串料」、「御礼」などがあります。
◎キリスト教の場合は、教会宛てなら「御花料」「献金」など。神父や牧師など個人に渡す場合は「御礼」とします。
◆香典返し
特にお世話になった方や多額の香典をいただいた方への香典返しは、四十九日法要までに済ませるのが一般的です。 より合理的に通夜や葬儀の後に香典返しを行う「即日返し」もあります。
◆葬儀後の事務手続き
◎死亡届を7日以内に役所へ提出します。
◎年金受給停止手続きは10日以内に行いましょう。(国民年金は14日以内)
・遺族が受け取れる年金や一時金の申請もあります。
◎故人が世帯主だった場合、世帯主変更届は14日以内に提出します。
◎葬祭費・埋葬費の申請手続き
・国民健康保険加入者などは自治体に葬祭費を請求できます。
・国民健康保険以外の医療保険加入者埋葬料を申請できます。
◎高額療養費の申請
・病気やけがで高額の医療費がかかった場合は自己負担限度額を超えた分を払い戻せます。
・診療後2年以内に申請、家族の医療費も合算できます。
◎生命保険金の受取り。
・契約先に請求しないと受け取れません。
・3年以内に請求しまいと受け取る権利が消失します。
◎保険証や身分証明証などを返納しましょう。
◆遺品の整理
◎効率よく片づけるには「捨てるもの」「保存するもの」「人にあげるもの」と3つに分けるとよいです。
◎遺品整理の専門業者に依頼すると効率がよいです。
◆形見分け
◎品物を渡す時は49日の法要を目安に渡すのがよいでしょう。
◆所得税の準確定申告
◎準確定申告とは法定相続人(代理で申告する人)が故人に代わって確定申告することです。
・故人が会社員などで勤務先で年末調整をしてくれる場合も医療費控除などで還付を受ける時は準確定申告をします。
◎準確定申告の申告期限は、死亡した翌日から4カ月以内に確定申告をします。
・申告書を提出する場所は故人の住民票がある地域の税務署。
・納める所得税は申告した人が負担するが、債務として相続財産から差し引くことができます。