故人のお洋服を整理することは
気持ちの整理と新たな生活を踏み出す一歩にも
衣類は遺品の中でも特にたくさんの量があり、それだけ故人との思い出がたくさん詰まっているものです。
故人が人生の節目毎で着た、大切な衣類も残されているでしょう。
量が多いからと一度に捨てていまい、後悔しないよう慎重に考えることをおすすめします。
■洋服
量が多く整理が大変なときには、まず服を種類別に分けていきましょう。
種類毎に分ければ残すべき衣類が選別し易くなり、整理整頓できます。
使える物があれば是非、家族で受け継いで着ましょう。
○家族で着る以外の整理方法
四十九日などで親族が集まるときに形見分けとして分け合いましょう。
また、パッチワークでカバンなどに形を変えて手元に置いておく手もあります。
○衣類を写真に収めておく
「衣類にも思い出があるから残しておきたいけど、場所も限られているし保管は難しい!」
そういった場合には写真を撮っておき、データとして残すのもひとつの方法です。
その際には、データが消えてしまったときのためにバックアップをとりましょう。
複数のメモリーに保存しておくのが手軽なバックアップ方法です。
○もしも整理する場合…
衣類は多くの場合、可燃ごみでなく、資源ごみに指定されていることが多いです。、
捨てる際には自治体毎の分別方法を確認してください。
また、古着の寄付で貧しい国に支援するなど、国際協力もできます。
各活動団体により詳細は異なるので、確認が必要です。
■着物
着物は人生の節目毎に使われたり、特別な思い出が詰まっているものです。
特に着物は、親から子へと受け継がれていく文化がありますから、
故人が誰かに引き継ぎたいと遺言を残していないか確認してください。
○受け継いだ着物を着よう!
受け継いだ着物、やっぱり着てあげたいですよね。専門店に仕立て直しを依頼しましょう。
古いシミがあっても、シミの部分を隠して仕立て直すことができることもあります。
また、防水加工などのコーティングを依頼しておけば、更に長持ちさせられます。
着る以外にも洋服同様、小物などにリメイクするのも一つの手です。
着物のリメイクは、柄を活かしたかわいい小物ができるため、人気が出てきています。
お住まいの地域でリメイクをしている業者を探される場合は、
着物の専門店で相談するか、インターネットで地元の業者を検索してみると良いかもしれません。
○もしも整理する場合…
古いものでも状態によっては、専門店やリサイクルショップなどで売ることができるかもしれません。
また正絹に限らず木綿の着物でも売値が付く場合があるため、念のため査定を受けてみてはいかがでしょうか。
その際には、着物に十分知識のある店を選ぶことをおすすめします。
■その他の服
故人が趣味で愛用していた衣類、例えばファンだった野球チームのユニフォーム、本人がスポーツで着用していた物など。
これらはご葬儀の際に飾ることで、故人を忍ぶ品として来てくださった方に見せてあげても良いかもしれません。
「愛用していたし、お棺に入れてあげたい…」と思っても、特殊な服には耐燃性があったりします。
燃えにくい素材であれば衣類でもお棺には入れられません。
故人の趣味の物であれば、思い出の品として残しておかれることをおすすめします。
■衣類整理はゆっくり進めよう
衣類をまとめて処分してしまい、後から「あの服が見つからない!」ということにもなりかねません。
衣類整理は焦らずにゆっくり行ってください。
特に衣類は遺品の中でも量が多いものです。
葬儀などが一通り済んで、落ち着くのを待ってから取り掛かっても遅くはありません。